SF

NASAが選んだ現実的なSF映画1位!「ガタカ」

SF映画の中でぶっちぎりに一番好きです!!!SFというより、ヒューマンドラマ&サスペンス要素が強いですけど)

SF映画好きに「オススメのSF映画教えて」って聞いたら4割の確率で紹介されるのではないのでしょうか。

そんなメッセージ性が強くて素晴らしい「ガタカ」のオススメ鑑賞者と魅力を紹介していきます!

オススメ鑑賞者

・大きな夢に向かって頑張っている人

・スポ根モノが好きな人

・考えさせられる映画が好きな人

魅力1 逆境を努力で乗り越える少年ジャンプ的展開がアツい!

友情・努力・勝利」を刷り込まれている少年ジャンプ愛好者にとってはグッとくる展開が多いです!

 現代では性別や人種による社会的差別がありますが、遺伝子医療が発達した近未来が舞台のガタカではそんな差別は通り越しちゃってます。もっと科学的で合理的な遺伝子差別が行われているのです!!

 ガタカの世界では受精卵の遺伝子操作よって各種疾患ほか肥満や薄毛、近眼といった「有害な要素」をすべて排除し子を授かるのがスタンダードになっています。

 

チキン
チキン
性別はもちろん、身長、体型、目や髪の色も選べるんですよ

遺伝子操作されて生まれてきた優性者は「適正者」と呼ばれ、遺伝子操作をせず自然妊娠で生まれたものは「神の子(不適正者)」と呼ばれ職業差別を受けています。

チキン
チキン
私たち「不適正者」じゃん!?

主人公ヴィンセントは両親が愛し合って自然出産で生まれた「不適正者」です。

遺伝子操作されていないため、心疾患を抱え推定寿命は30歳と言われているのです。

ヴィンセントには「適正者」の弟がおり、幼い頃から比較され、あらゆる面で弟より能力が劣っていました。

 そんなヴィンセントは幼いころから宇宙飛行士になるという夢を持っています。

 しかし!!宇宙に行けるのは優秀な「適正者」のみ!!悲しいことに「不適正者」はいくら頑張っても血液検査ではじかれ、スタートラインにも立てないのです

 ヴィンセントはへこたれません!適正者の離れ小島ハゲになる前のジュードロウに ジェロームに成りすまし、宇宙飛行士を目指すのです!

 ヴィンセントは地道な努力を重ねます。めちゃくちゃ勉強して、体を鍛え、身分詐称がバレない為にクソめんどくさい偽装工作をし続けます。夢を叶えるという情熱や執念がガンガン伝わってきます。

遺伝子の優劣という圧倒的能力差を強い意志と努力でひっくり返すというのが見ていてとても気持ちが良いし、努力することの尊さを教えてくれます。

魅力2 生命倫理や多様性、人間の可能性について考えさせられる

米国の遺伝子解析サービス会社が遺伝的な形質を予測し、望ましい特徴を持つ子供を産む「デザイナーベビー」の特許を取得しました。(実用化は遠い未来らしいですけど)

 つまり!将来的にガタカの世界が実現する可能性が高いということじゃないですか!?

 優れた身体や知能、容姿をもつものが大多数になる世界。あなたはどう思いますか

 お~いい世界じゃん。優秀な人間ばかりだったら生産性は上がるし、社会の役に立たない弱者が減って犯罪や社会問題も減るでしょ!などと思ったあなた!

 

果たして本当にそんな世界が良いんでしょうか?

 

多様な種類の人間がいるから世の中は回っているし、面白いのではないでしょうか?

私は予想外や偶然のない世界ってすごく味気ないと思います。

 前述したようにヴィンセントが不断の努力と情熱や執念で不可能を可能にしていくのを見ていたら

 人の可能性はどうやって測るのだろう?

そもそも可能性を測ることはできるのだろうか?

と思わずにはいられなかったです。

ジェロームの最後の決断は完璧や優秀さを求める遺伝子社会の弊害について考えさせられます。

遺伝子操作により、水泳の世界で金メダルを獲得することが運命づけられていたジェロームは事故で足が不自由になり、その夢は叶わなくなります。

金メダルのために遺伝子操作されたのにそれができなくなったら、自分の存在価値を感じられなくなります。

「適正者」にも遺伝子による劣等感や存在意義の有無について苦悩させてしまうのです。

魅力3 古臭さを感じさせない無機質でスタイリッシュなセット

25年前の作品なのに古臭さを感じさせないのは無機質でスタイリッシュなセットの影響が大きいと思います。

映画の内容は「努力!!!!!」「夢への熱い思い!!!」がメインなのに暑苦しく感じず静かなトーンなので、この温度を感じさせないセットとマッチしています。

まとめ

見て損はなし!!!!

 サスペンス要素や人間賛歌も味わえるし、生命倫理についても考えさせる作品なので

この映画を面白くないと感じる人は少ないんじゃないでしょうか。

 

さて「ガタカ」の魅力が伝わったでしょうか?

この記事を読んで「見てみたい!!」と思った方が1人でもいればとても嬉しいです。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。